この記事は、 投資信託 について興味がある方へ向けた内容となっております。
今回は、投資家の間で常に議論の的となる「S&P500」と「オールカントリー」について、どちらがおすすめか徹底比較していきたいと思います。
特徴
まず、それぞれの特徴を簡単に整理してみましょう。
S&P500
S&P500は、アメリカの代表的な株価指数で、アメリカを代表する500社で構成されています。Appleやアマゾン等の有名なアメリカの外資系企業がまとまっている銘柄なので米国経済が傾かない限りは他の銘柄より比較的安全なのが特徴です。
<代表的な構成銘柄>
・マイクロソフト (MSFT):ソフトウェア、クラウドサービス ・アップル (AAPL):スマートフォン、パソコン、タブレット端末 ・エヌビディア (NVDA):半導体、GPU ・アマゾン・ドット・コム (AMZN):Eコマース、クラウドサービス ・メタ・プラットフォームズ (META):ソーシャルメディア ・アルファベット (GOOGL):検索エンジン、インターネット広告 ・アルファベット (GOOG):検索エンジン、インターネット広告 ・バークシャー・ハサウェイ (BRK.B):投資会社 ・イーライリリー (LLY):医薬品 ・ブロードコム (AVGO):半導体、インフラストラクチャソフトウェア ・JPモルガン・チェース (JPM):金融 |
S&P500をもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も参考になります。
トランプ大統領の就任以降、イーロン・マスク氏の重役起用やウクライナ支援の是非等の数多くのイベントがあり米国株式市場の乱高下は激しいです。特に最近はトランプ氏の、輸入品に関税を掛ける政策が輸入品を中心に取り扱ってる企業に多大な影響を与えることが投資家から懸念されております。
オールカントリー
オールカントリーは、全世界の株式市場を対象とした株価指数で、先進国から新興国まで、幅広い国の株式で構成されています。そのため、構成銘柄は非常に多岐にわたります。
<代表的な構成銘柄>
・Apple ・エヌビディア ・マイクロソフト ・アマゾン ドットコム ・メタ プラットフォームズ ・アルファベット A ・ブロードコム ・台湾積体電路製造(台湾 セミコンダクター マニュファクチャリング)[TSMC] ADR ・テスラ ・JPMORGANCHASE&CO |
銘柄を選ぶ注目する3つのポイント
銘柄を選ぶ上で重要視すべきポイントは以下の3つです。
- 成長性
- 分散性
- リスク許容度
また、長期にかけて資産を分散して投資していくことで、低リスクかつ安定的に資産運用効果を期待できる「長期分散投資」に関しては、野村グループの関連会社の記事をご覧ください。
いきなり自分一人で資産形成について考えるのは不安という方は、個人投資家のためのオンライン資産形成講座「Grow」のZOOM講座で、専門家と一緒に投資を始めるのもアリです。
成長性:アメリカ経済の強さと新興国の可能性
S&P500
アメリカ経済は、イノベーションと高い生産性を背景に、力強い成長を続けています。特に、GAFAM(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)などの巨大IT企業が指数を牽引しており、今後も高い成長が期待できます。
オールカントリー
新興国は、人口増加や経済発展を背景に、高い成長の可能性を秘めています。特に、アジアやアフリカなどの新興国は、今後の世界の経済成長を牽引する可能性があります。
分散性:リスクを分散するオールカントリー、集中投資のS&P500
オールカントリー
全世界の株式に分散投資することで、リスクを分散することができます。特定の国の経済状況に左右されにくいため、安定的な投資を目指す方におすすめです。
S&P500
アメリカの株式に集中投資するため、アメリカ経済が低迷した場合、大きな損失を被る可能性があります。しかし、アメリカ経済が好調な場合、高いリターンが期待できます。
リスク許容度:安定志向ならオールカントリー、積極投資ならS&P500
オールカントリー
分散投資によりリスクが低いため、安定志向の方におすすめです。
S&P500
集中投資によりリスクが高い分、高いリターンが期待できるため、積極投資志向の方におすすめです
まとめ

投資の世界は奥深く、常に変化しています。最新の情報をキャッチし、柔軟に対応していくことが大切です。安定志向で長期的な資産形成を目指すか、積極投資志向で高いリターンを目指すか、ご自身の投資目標やリスク許容度に合わせて、慎重に判断するようにしてください。
この記事以外にも投資に関する実用的な知識を紹介しておりますのでよろしければご一読頂けると嬉しいです。