この記事は、Recipe for Disasterについて興味がある方へ向けた内容となっております。
経営シミュレーションゲームは、現実では体験しにくい「組織を動かす」という感覚を、画面の前で存分に味わえるジャンルである。飲食店を舞台にした作品は特に人気が高く、食材の調達からメニュー設計、スタッフ管理まで、プレイヤーが一人のオーナーシェフとして奮闘する姿は多くのゲームファンを惹きつけてきた。
しかし、「思ったよりはるかに大変だった」という感想を持つタイトルがあるとすれば、今回紹介する『Recipe for Disaster(レシピ・フォー・ディザスター)』はその筆頭格であろう。本作はレストランを設計・経営するシミュレーションゲームだが、その道のりは決して平坦ではない。「怒り心頭のクレーマー」「突発的な厨房火災」――現実のレストラン経営が抱える理不尽さを、余すところなく体験させてくれる作品だ。
本記事では、本作の概要から実際にプレイして感じた魅力・課題まで、詳しく解説する。PCの経営シミュレーションゲームに興味がある方は、ぜひ最後まで読んでいただきたい。
Recipe for Disasterとは

基本情報
- 開発元: Dapper Penguin Studios
- パブリッシャー: Kasedo Games
- 対応プラットフォーム: PC(Steam / Epic Games Store)
- 正式リリース: 2022年8月(早期アクセスは2021年11月)
- 価格: 通常価格 1,868円(税込)/ セール時にはさらに割引あり
- 日本語対応: あり
ゲームの概要
『Recipe for Disaster』は、レストランを一から構築し、繁盛店へと育てることを目指す管理シミュレーションゲームである。プレイヤーが行うことは多岐にわたる。店舗のレイアウト設計、スタッフの採用と配置、オリジナルレシピの開発、食材の仕入れ、そして日々押し寄せるトラブルへの対応――これらすべてを同時並行でこなしながら、店の評判を高めていく必要がある。
ゲームモードは、キャンペーンとサンドボックスモードがあり、キャンペーンでは経営不振に陥ったレストランを再建したり、スタッフ間の人間関係が崩壊寸前の店を立て直すなど、様々なミッションが設定されている。サンドボックスモードは、自分だけのビジョンで理想のレストランを一から作り上げることができる。
タイトルの「Disaster(災難)」の通り、顧客は一人ひとり独自の食の好みやアレルギー、食事制限を持っており、注文への対応が遅れたり、誤った料理を提供したりすればたちまち評判が下がる。それだけでなく、スタッフ同士の相性問題、突然の設備故障、衛生検査官の来店など、プレイヤーを翻弄するイベントが次々と発生する。まさに、「ちゃんとしたレストランを経営するのがいかに難しいか」をひしひしと実感させてくれる一作だ。
主な特徴
独自のレシピエディタ

メニュー作りは基本的に、顧客ごとの食のこだわりや制限を考慮し、それに合わせたメニュー作りをしていく。選べる食材やシーズニングの種類が大変豊富で、沢山の選択肢の中から自分の好みのメニューに揃えられる自由度の高さが特徴だ。

リーキやセイジなど、あまり聞き馴染みが無い食材を知れて、個人的にすごく面白いと感じてます。管理人は食べる事が好きなので、同じように職に関心がある方には楽しめるゲームだと思います。
リアリティ溢れるゲーム性

国際的なゲームメディア「Game Informer」から8.5点の高評価を獲得した本作品だが、スタッフには個別のスキル・性格・スタミナが設定されており、配置や人間関係の管理までを考えてプレイすることが可能である。Modに対応しており、コミュニティが作成したコンテンツでより解像度高くゲームを楽しむことが出来る。

UIもしっかりしており、まさにレストラン経営シミュレーションらしい作りになっている。シミュレーションゲームをやり慣れている方にはもちろんだが、難しい用語が使われておらず視覚情報が多い作品なので、私はむしろ初めてこのジャンルをプレイするユーザーにもお勧めしたい。
プレイする上でのコツ

本作は初見では難易度が高く感じられることが多い。しかし、いくつかの基本を押さえるだけで、安定した経営が可能になる。以下に、実際のプレイを通じて経験していったコツと実践をまとめる。
① 顧客の食事制限に必ず対応するメニューを用意する
本作最大の難関の一つが、顧客の多様な食の要求への対応だ。ベジタリアン(菜食主義者)、食物アレルギー保持者、特定の食材を避ける客など、様々なニーズが存在する。なかには「ベジタリアンと名乗っているのに肉を注文してくる」という一見矛盾した客も登場し、プレイヤーを困惑させる。こうした事態に備えるためにも、多様な食事制限に対応できるメニューを複数用意しておくことが不可欠である。

フリープレイモードにいきなり飛び込むよりも、シナリオモードを順に進めることを強く推奨する。各シナリオには明確な達成目標が設定されており、チュートリアルの延長として自然にゲームの仕組みを学べる。序盤は「同時に5テーブルに客を座らせる」「1日で150ドル稼ぐ」といった比較的シンプルな目標から始まるため、操作に慣れながら段階的にゲームを進める事ができる。
レイアウト設計はゆとりを持って行う

顧客を呼び込むためのレイアウト作りだが、最初は最低限のものから作ることをお勧めする。大箱の設計で沢山の顧客を呼び込んでも、全部捌き切るのは難しく、返って自分の首を絞めてしまいかねない。最初から、キッチンから客席への動線、食材保管スペースの配置など、効率的なオペレーションを念頭に置いたレイアウトを計画するより店舗のレイアウトを、調理場とホールの2区画にするなどでシンプルにするのが望ましい。

他の経営シミュレーションゲームと同様、一度稼働を始めたら自動進行していくことは変わらないが、優先度の高いイベントがやってきた場合や、配膳の優先順位の調整で、リアルタイムで操作しながらプレイすることもある。画面を俯瞰しながら大凡の状況を把握する習慣をつけることで、突発的なトラブルにも素早く対応できるようになる。
⑥ スタッフの相性と適性を最重視する

スタッフの採用は、単にスキル数値だけで判断してはならない。各スタッフには固有の性格特性があり、特定のタスクを好む者・嫌う者、特定の相手と折り合いが悪い者などが存在する。スタッフ間の人間関係が悪化すると、サービスの質やオペレーション効率に直接影響が出る。採用時には性格の相性も考慮し、チーム全体のバランスを見ながら配置を組むことが安定経営への近道だ。
食材が切れると、メニューが提供できなくなるだけでなく、顧客からのクレームや評判低下につながる。定期的にサプライヤーへの発注を行い、営業日に食材が不足しないよう管理することが必要だ。特に使用頻度の高い基本食材は多めに在庫を持つことを意識したい。
実際プレイしてみて思ったこと

予想以上の情報量と管理要素の多さ
本作をプレイして最初に感じるのは、管理すべき要素の多さだ。レイアウト・レシピ・スタッフ・食材・顧客対応・ハプニング処理…これらを同時に回していくことは、序盤こそ混乱をきたすが、慣れてくるにつれて快感に変わっていく。「準備と調整のゲーム」という表現が合っており、開店前の準備をどれだけ丁寧に行うかが、開店中の余裕を大きく左右する。
本当に「Disaster」が多かった

タイトルにある「Disaster(災難)」は決してオーバーではなく、厨房での火災発生、スタッフのストライキ、突然の衛生検査…これらのイベントはランダムに発生し、準備万端のつもりでも思いがけないタイミングで経営を揺るがしてくる。しかし、そのたびに「次はこうしよう」という学習が生まれ、トライアンドエラーを繰り返す中で、徐々に安定した経営が実現できるようになるのが本作の醍醐味だ。
クレーム対応のジレンマがリアルで面白い
顧客のクレームへの対応は、「共感的に対応するか」「毅然と反論するか」という選択を迫られる場面が多く、どちらが正解かはケースバイケースだ。言いなりになりすぎてもスタッフの士気や他客への対応に支障が出るし、強く出すぎても評判が落ちる。この絶妙なバランス感覚が求められる点は、実際の接客業の難しさを的確に表現しており、ゲームとしての深みを高めている。
初心者への配慮と課題
チュートリアルが充実しているため、経営シミュレーション初心者でも基礎の習得は容易だ。一方で、Steamレビューにある通り、かつてはバグが目立つ時期もあった。現在は改善が進んでいるとはいえ、稀に不具合が発生することもある。また、同ジャンルの「Overcooked」シリーズのようなアクション性はなく、あくまでも管理・戦略型のゲームであるため、「ハチャメチャな料理バトルゲーム」を期待すると肩透かしを食らう可能性がある。購入前にその点を理解しておくとよいだろう。
総合評価
本作は、経営シミュレーションゲームとして完成度が高く、リアルな飲食業の複雑さを体感できる良作だ。難易度はやや高めであるが、丁寧に作られたチュートリアルと豊富なゲームモードにより、初心者から上級者まで楽しめる懐の深さを持っている。Steamでは「やや好評」の評価を獲得しており、国際的なメディアからも軒並み高評価を受けている。
まとめ

『Recipe for Disaster』は、レストラン経営の「光と影」を包み隠さず体験できる経営シミュレーションゲームだ。スタッフの人間関係から顧客の食事制限まで、想定外の事態が次々と押し寄せる中で、いかに冷静に判断し店を運営し続けるかのスリルこそが本作の最大の魅力である。日本語にも対応しており、比較的手頃な価格で購入できるのも嬉しい点である。セール時はさらにお得に入手でき、Steamのウィッシュリストに追加しておくことをおすすめする。
この記事以外にもゲームや周辺機器に関する実用的な知識を紹介しておりますのでよろしければご一読頂けると嬉しいです。また、ゲームをプレイする上でのお勧めのパソコンの機器は、以下でも詳しく紹介してますので併せてご覧下さい。
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