セーブデータ PCSX2 ePSXeの移行・バックアップ手順を知りたい方へ。PCSX2のセーブデータはドキュメント\PCSX2\memcards、ePSXeはePSXe\memcardsフォルダに保存されています。この記事では移行手順・バックアップ運用・よくあるトラブルまで具体的に解説します。
- PCSX2・ePSXeそれぞれのセーブデータ保存場所と形式の違い
- 別PCへの移行・バックアップの具体的な手順
- セーブステートとメモリーカードデータの使い分けと注意点
PCSX2・ePSXeのセーブデータの基本を理解しよう
旧PCのPCSX2環境をそのまま移したいと思いながら、ファイルエクスプローラーを開いてどのフォルダを移せばいいかわからず手が止まりました。ゲームデータを間違えて消さないよう、移行作業を始める前に30分ほど調べ直すことになりました。仕組みを先に理解する大切さを知りましたのでここに留めておきます。
そもそもエミュレーターのセーブデータとは何か?
PCSX2・ePSXeのセーブデータには2種類あります。それぞれ保存場所・用途・移行方法が異なるため、混同しないことが重要です。
| 種類 | 説明 | 実機との対応 |
|---|---|---|
| メモリーカードデータ(.ps2 / .mcr) | ゲーム内のセーブデータ本体。実機のメモリーカードに相当するファイル | 実機メモリーカードと相互移行が一部可能 |
| セーブステート(.p2s / .000〜.009など) | エミュレータが任意のタイミングでゲームの状態を丸ごと保存したファイル | 実機には存在しない機能 |
メモリーカードデータはゲームを通じて保存される「本来のセーブ」であり、別のPCに移しても正常に読み込めます。
セーブステートはPCSX2・ePSXeのバージョンや設定に依存するため、異なる環境では正常に動作しないことがあります。エミュレータとは何かを基礎から知りたい方はこちらも参照してください。
セーブデータのバックアップが必要な理由
- PC買い替え・OSクリーンインストール時のデータ消失:エミュレータのセーブデータはゲーム本体(ISO)とは別のフォルダに保存されており、エミュレータを再インストールしただけではセーブデータは復元されません
- エミュレータのアップデートによるパス変更:PCSX2はバージョン更新でデフォルトの保存先フォルダが変更されたことがあります。更新後に「セーブが消えた」と感じる多くのケースは、パスの変更が原因です
- ストレージ障害・誤削除:HDD・SSDの故障や誤操作でセーブデータが失われることがあります。数百時間のプレイ記録が一瞬で消えるリスクに対して、バックアップは保険になります
移行・バックアップ作業の全体像
作業の流れは以下の通りです。移行とバックアップは基本的に同じ操作です。
- 現在のセーブデータの保存場所を確認する
- 対象ファイルをコピーして別の場所(外付けHDD・クラウドなど)に保存する
- 移行先のPCまたは新環境の所定のフォルダにファイルを配置する
- エミュレータを起動してセーブデータが認識されているかを確認する
PCSX2のセーブデータ移行手順
旧PCのPCSX2フォルダをコピーして新PCに貼り付けたとき、ゲームを起動してもセーブデータが表示されませんでした。「確かにコピーしたはずなのに」と思いながらフォルダを確認すると、PCSX2 v2.xから保存先がドキュメント\PCSX2に変わっており、旧バージョンのProgram Files以下を移していたのが原因でした。バージョンによってパスが違うことを先に知っていれば、詰まらずに済んだ場面です。
事前準備・必要なもの
- PCSX2とは何かを確認したうえで、最新版(v2.3.x)をpcsx2.netからダウンロードしておく
- 移行先PCにPCSX2をインストールし、BIOSを自分が所有するPS2実機から吸い出して設定を完了しておく(第三者が配布するBIOSのダウンロードは著作権法違反です)
- 外付けHDD・USBメモリ・クラウドストレージのいずれかを用意する
具体的な移行手順
ステップ1:現在のセーブデータの場所を確認する
PCSX2 v2.x(最新版)のデフォルト保存先は以下の通りです。
- メモリーカードデータ:
C:\Users\[ユーザー名]\Documents\PCSX2\memcards\ - セーブステート:
C:\Users\[ユーザー名]\Documents\PCSX2\sstates\ - 設定ファイル:
C:\Users\[ユーザー名]\Documents\PCSX2\以下
保存先を変更している場合は、PCSX2の「設定」→「フォルダ」で現在のパスを確認してください。
ステップ2:対象ファイルをコピーする
Documents\PCSX2フォルダ全体を外付けHDDまたはUSBメモリにコピーします。特にバックアップが重要なのはmemcardsフォルダ内の.ps2拡張子のファイルです。
ステップ3:移行先PCに配置する
移行先PCのC:\Users\[ユーザー名]\Documents\PCSX2\memcards\に、コピーした.ps2ファイルを貼り付けます。フォルダが存在しない場合はPCSX2を一度起動すると自動で作成されます。
ステップ4:PCSX2を起動して確認する
PCSX2を起動してゲームを選択し、ゲーム内のロード画面でセーブデータが表示されることを確認します。
※注意点・よくある失敗
- 旧バージョン(1.6.x以前)からの移行:旧バージョンのメモリーカードファイルは
.ps2形式ですが、保存場所がProgram Files\PCSX2\memcardsにある場合があります。最新版の保存先と混同しないよう注意してください - セーブステートのバージョン依存:セーブステートは作成時のPCSX2バージョンに依存します。バージョンが大幅に異なる環境では読み込めない場合があります。メモリーカードデータでのセーブを優先してください
- ファイル名の変更に注意:メモリーカードファイルのファイル名はゲームと紐づけられています。名前を変えるとゲームが認識しなくなります
ePSXeのセーブデータ移行手順
ePSXeのセーブフォルダを探しているとき、インストール先フォルダではなく「別の場所に保存されている」ことに気づかず、10分ほどファイルエクスプローラーを探し回りました。ePSXeはポータブル形式でインストール先フォルダにデータをまとめる設計になっており、「ドキュメント」の中を探しても見つかりませんでしたが、それを知って一発で見つけることが出来ました。
PCSX2との違いと使い分け基準
| 項目 | PCSX2 | ePSXe |
|---|---|---|
| 対応ハード | PS2専用 | PS1専用 |
| メモリーカードの拡張子 | .ps2 | .mcr |
| デフォルトの保存場所 | Documents\PCSX2\memcards | ePSXeインストール先\memcards |
| セーブステートの拡張子 | .p2s | .000〜.009(スロット番号) |
ePSXeとは何かを詳しく知りたい方はこちらを参照してください。
ステップごとの詳細手順
ステップ1:ePSXeのインストール先フォルダを確認する
ePSXeはインストーラー形式ではなく、展開したフォルダがそのままアプリケーションになります。デフォルトではC:\ePSXe\またはC:\Games\ePSXe\など、インストール時に指定したフォルダです。
ステップ2:セーブデータの場所を確認する
- メモリーカードデータ:
[ePSXeフォルダ]\memcards\epsxe000.mcr(スロット1)・epsxe001.mcr(スロット2) - セーブステート:
[ePSXeフォルダ]\sstates\以下に[ゲーム名].000〜.009形式で保存
ステップ3:対象ファイルをコピーして保存する
memcardsフォルダ内の.mcrファイルを外付けHDDまたはUSBメモリにコピーします。ePSXeフォルダ全体をコピーすれば、設定・プラグイン・セーブデータをまとめて移行できます。
ステップ4:移行先PCに配置して起動を確認する
移行先PCのePSXeフォルダに.mcrファイルを貼り付けます。ePSXeを起動してゲームを選択し、メモリーカードのセーブデータが表示されることを確認してください。
推奨設定値・補足情報
ePSXeの設定画面「Config」→「Memory Cards」で、メモリーカードファイルのパスを任意の場所に変更できます。バックアップしやすい場所(クラウド同期フォルダなど)を指定しておくと、以後の管理が楽になります。
ケース別おすすめバックアップ運用設定
コントロールパネルを開いて状態を確認したとき、データが消えたらどうしようという恐怖で背中が冷たくなりました。あの瞬間から、バックアップを仕組みとして自動化することを決めました。
自動バックアップを組み込む方法
Windowsの「バックアップ」機能またはフリーソフト(BunBackup・FastCopyなど)を使い、セーブデータフォルダを定期的に自動コピーするタスクを設定します。
- Windowsの「設定」→「更新とセキュリティ」→「バックアップ」でバックアップ対象フォルダに
Documents\PCSX2を追加します。 - バックアップの頻度を「毎時間」または「毎日」に設定します。
- BunBackupなどのフリーソフトを使う場合は、
memcardsフォルダを外付けHDDへの自動ミラーリング対象として設定します。
クラウド同期を使った最もシンプルな方法
OneDriveまたはGoogle Driveの同期フォルダ内にセーブデータを保存する設定が最もシンプルです。
- OneDriveの同期フォルダ(デフォルト:
C:\Users\[ユーザー名]\OneDrive)内にPCSX2_savesなどのフォルダを作成します。 - PCSX2の「設定」→「フォルダ」→「メモリーカード」のパスを上記フォルダに変更します。
- 以降はPCSX2でセーブするたびに自動でクラウドに同期されます。
ePSXeの場合は「Config」→「Memory Cards」でパスを同様に変更してください。
実機データとエミュレーターデータの相互移行は可能か?
PS2実機とPCSX2の間でセーブデータを移行することは、専用ツールを使えば可能です。「MyMC」や「MemcardRex」などのツールを使い、実機メモリーカードから吸い出したデータをPCSX2のメモリーカードファイル(.ps2)に変換できます。
ただし、以下の条件が揃っている必要があります。
- PS2実機メモリーカードのデータを読み出せる環境(PS2本体またはUSBアダプター)があること
- 移行元と移行先のゲームタイトルが同一リージョン版であること(日本版同士など)
- タイトルによっては暗号化されておりツールでの変換に非対応の場合があること
トラブルシューティング/よくある質問
コピーしたのにセーブが見つからないのは、エミュレータのセーブデータ移行ではほぼ経験するパターンです。フォルダは正しいのにゲーム内に表示されないとき、画面を前に手詰まりになる感覚があります。原因は大抵3つのパターンに集約されます。
Q1. セーブデータをコピーしたのにゲーム内で表示されない
確認手順:
- PCSX2の「設定」→「フォルダ」→「メモリーカード」で指定されているパスと、実際にファイルを置いた場所が一致しているかを確認します。
- コピーしたファイルの拡張子が
.ps2(PCSX2)または.mcr(ePSXe)になっているかを確認します。.ps2.bakなどのバックアップ名になっていると認識されません。 - PCSX2を再起動してから再度ゲームを起動し、ロード画面を確認します。起動したままのリロードでは反映されないことがあります。
Q2. セーブステートがロードできない・エラーが出る
原因として多いケース:
- セーブステートを作成したPCSX2のバージョンと、現在のバージョンが大きく異なる
- セーブステートを作成したときのグラフィックス設定(レンダラーなど)が現在の設定と異なる
対処手順:
- セーブステートではなく、ゲーム内のメモリーカードセーブからロードし直します。セーブステートより安定性が高い方法です。
- どうしてもセーブステートを使いたい場合は、セーブステートを作成したバージョンと同じ版のPCSX2を試します。
Q3. ePSXeのセーブデータをPCSX2(PS2版)で読めるか?
読めません。ePSXeはPS1専用、PCSX2はPS2専用のエミュレータです。対応するゲームハードが異なるため、セーブデータの形式(.mcrと.ps2)も互換性がありません。PS1のセーブデータはePSXe環境内でのみ有効です。
まとめ

セーブデータの移行は難しい作業ではありませんが、保存場所とファイル形式を把握していないと一歩目で詰まります。セーブステートはバージョン依存のため移行先での動作保証がなく、メモリーカードデータを優先してバックアップする必要があります。日頃のバックアップを習慣にしておくだけで、万が一の事態を防げます。
この記事以外にもデジタルやPCに関する実用的な知識を紹介しておりますのでよろしければご一読頂けると嬉しいです。
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